2019年11月24日
「日本 遅れ」で検索するとかなり深刻化している
ちょうど感じているときに掲載されていましたので紹介します
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南海日日新聞 つむぎ随筆21 2019/11/21掲載 引用
前田義人
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日本を外から見ると
マレーシア在住の友人が里帰りした。
「日本の存在感が一段と小さくなった。
もう特別な国じゃない。外から見ると日本の衰えがよくわかる」。
その話を「マレーシアよ、お前もか」という気分で聞いていた。
中国や東南アジアで働く人たちからそんな話を聞くようになって久しい。
アジアで突出した経済力や技術力を誇り、一目も二目も置かれてきた
日本は過去のものになりつつある。
2002年に香港駐在から帰国してすぐ気になるホームページに出会った。
中国のロボットなど産業や科学技術の遅れを笑って人気を集めていた。
多くの若者がネットで発展途上の製品や研究を見つけてきては見下し、
悦に入っていた。
違うだろ、と思った。
香港時代、日系企業が大挙進出していた中国南部によく入った。
高度成長期に京阪神の製造業に飛び込んだ県人が多数、現地工場で奮闘していた。
物づくりの最前線で彼らは口をそろえた。
「若者の向上欲がすごい。頑張る彼らに教えるのは楽し「日本は早晩、
いろんな面で追い越されるよ」
どこか焦る気持ちで戻った日本では、テレビでも日本礼賛の番組が流行。
内向きの優越感に浸っている問に周辺国はさらに成長し、それに反比例して
日本の存在感が縮むのを感じた。
故国の経済力を背に、日本人というだけでアドバンテージを得た世代は多分、
自分たちが最後だった。
日本すごい、奄美は素晴らしい-。その通り。
でも物事は離れて見ると違って見えることもある。
県本土でも奄美でも、学卒者を地元で就業させようと懸命だが、
彼らは世界の若者と同じ土俵で競っていかねばならない世代。
一度、地元を離れる機会も大切ではないか。
外から見て、改めて気づく古里の宝もあるはず。
沖縄県はその発想で海外インターンシップ事業を展開。
その事業のマレーシアの受け入れ担当者は喜界2世だ。
大人たちの役割は一度出た若者が帰りやすい環境づくりと、
彼らが持ち帰る問題意識に耳を傾ける姿勢だと思う。
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南海日日新聞 つむぎ随筆21 2019/11/21掲載
日本を外から見ると 前田義人
